半鐘の半死半生

社会に警鐘を鳴らす…わけもなく。

地方自治法を学ぶ前に

法学を学ぶ前に、を受けて。

地方自治法は、つきあいも長いので、さほど難しいとは思わなくなった。
量は多いし、深入りしようと思えばもちろん大変だけど、
基本的には、書いてあることを素直に読めばよいと思う。そういう条文が大半だ。

じゃあ、何が難しいと思わせるのだろう?

それは、法というものに不慣れ、というところからくるのではないか。
法の読み方がわからなければ、内容の理解もままならない。
確かにそれは、法の難しさではあるが、しかし、地方自治法の難しさではないだろう。
民法・刑法のような、条文とは別に学んでおくこと、という面倒さは少ない。
ないとは言わないけど。
ともあれ、大変さと難しさを錯覚しないように。

というわけで、さて、地方自治法を学ぶ前に必要なことはなんだろうか。

1 何はともあれ、読み方のルール
・条、項、号の意味  「前項」がどこを指しているのかわからなくては話になるまい
・及び・並びに 又は・若しくは の構造
・できる、できない、ならない の差異
・定義された語句  置換(代入)して読む。普通の日本語として読んではいけない
・「政令で」「条例で」  階層構造、委任関係があること

2 読む前に求められる知識
・財務関係(時効、財産、債権)は、民法の知識が前提
  ここの難しさは、民法の難しさ
  特別法としていかに一般法を修正するかは、地方自治法の難しさ

3 読んだ後に求められる知識
・判例、行政実例
  条文の素直な解釈を修正することになる(行政実例は信じすぎてはいけないが)
  条文の素直な解釈を修正するものがあること、それは何か、は知っておきたい
・行政法、行政不服審査法
  機関、許可、処分、審査請求あたりは、意味をおさえて読み直すと理解が深まる

4 地方自治法に書いていないこと
・教育委員会、公務員、地方税、財政運営など(自治法内に一応条文あり)
・行政手続法、情報公開、個人情報保護など(関連条文なし)
・個別法に基づく「責務」  (なんとかならないかな、これ)

例えるなら、料理を作るのに、
材料の切り方とか、火のとおりやすさとか、「大さじ」とか、そういうのが求められる話。
そんなことを思ったわけです。

おまけ 私選・最低限これだけは覚えとけっていう条項
・議決事件(96)、専決処分(179,180)
・職員の賠償責任(243の2)
・条例(14)、規則(15)
・附属機関(138の4)、補助執行(180の2)、予算と条例(222)
・財務の章はひととおり(監査請求は除く)
あと、「(~し)てはならない」という条文には、気をつけたほうがいいです。
そのほかは、必要になったときや担当になったときに調べればいいんじゃないかな。

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プレップ法学を学ぶ前に

『プレップ法学を学ぶ前に』(道垣内弘人,弘文堂)
http://www.koubundou.co.jp/book/b155902.html

法学を学ぶ前に読むと効果絶大、法学の世界への垣根を軽々跳びこえるための入門書!


法学を学ぶ前に、というタイトルのとおり、入門の入門に当たる内容です。
(リンク先で目次をご覧あれ)
厳選された必要最低限なので、すっと入ると思いますし、よそ見をしなくて済みます。
法規担当を何年かやっていればどこかで知る内容ですが、
新任のときにはじめに読んでおくといいかもしれません。
お値段も良心的なので、手を出しやすいのがまた、よいです。

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ニュース雑感(2017/2/9)

1つ目。
kei-zuさん経由。

 ツタヤ図書館訴訟 住民側の訴え却下
 http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20170207/p1

個別の問題に立ち入るつもりも、論評するつもりも、全くありません、
とお断りしておきます。
ただ、指定管理者を指定することは争い得ないのか?
という点にモヤッとしたので、一般論として少し考えてみました。
なお、ほとんど調べないでの雑感レベルですからね、
とお断りしておきます。

・指定管理者を指定する行為は、形式的には、行政処分である。
・指定処分の取消しを求めるとすれば、
  直営であるべきだ 又は
  指定するのはよいがその事業者(法人等)はダメだ
 という趣旨からなされると思われる。
・取消しを求めるのは、処分の名宛人ではない、第三者である。
・この第三者には、侵害された法律上の利益は、おそらくない。
・市が指定する手続に、違法又は明白な不当は、普通は、ない。
・市が施設運営を直営とするか指定管理とするかは、裁量的な行為である。

などを考えると、昨今の、原告の範囲の拡大、争う時点の前倒しなどを考えても、
あー、争えないかもね……と思いました。
繰り返しになりますが、雑な考えですので、どなたかよいまとめがあれば、よろしう。

2つ目。

 「ずるい街、青森県」に旅もじゃ賞 若者定住促進へ
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170207-00010005-dtohoku-l02

記事ではネタバレしているので、先に動画をご覧になることをお勧めします。

 【青森県PR動画】「ずるい街、青森県」
 https://www.youtube.com/watch?v=DTuOojqGtjs

こういう攻め方もあるか。ちょっと、ずるい。

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重版未定

『重版未定』(川崎昌平,河出書房新社)
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309277882/

史上初!? 弱小出版社に勤務する編集者が主人公、リアルすぎる出版業界マンガ。ウェブの人気連載、待望の単行本化。
出版とは何か? 編集者とは何か? 編集業務から営業、書店、取次まで、赤裸々に描かれた出版界の内部事情。業界用語には詳細な注付き。出版に興味のある方・出版界に就職を希望する学生・出版関係者、必読の1冊。
単行本化にあたり用語注などを全面的に加筆修正し、ウェブ版では読めない描き下ろし漫画・コラムなど50ページ分を追加収録。


書店の店頭で見かけ、
マンガ『重版出来』にかぶせたようなタイトルなので、ん? と思いつつも、
パラパラとめくってみれば、なかなかリアルな内容で興味深い。

表紙イラストからして
「本なんて売れるわけないだろ」
と言ってますからね。

商品としての本を作られ方ってこうなのか、というのを知れて、おもしろかった。
日頃あれこれの本を見ていても、編集さんの存在なんて見えもしないわけですが、
こうして、世に出る本には編集さんが絡んでいるんだなァ、などと思うと、
御苦労さまです、と言いたくなったりはする。感謝々々。

もとはWEB連載とのこと。
http://dotplace.jp/archives/22465


さて、ついでにいくつか御紹介。

『春と盆暗』(熊倉献,講談社アフタヌーンKC)
http://afternoon.moae.jp/lineup/688(試し読みあり)

さえない男子たちが恋におちた。
よりによって相手は一筋縄ではいかない女子ばかり!
彼女は何を考えている?
——俺は、どうすりゃいい?
四季賞出身の新鋭が贈る、日常から生まれるドラマを切り取ったオムニバス恋愛譚。


すごくいい! と万人に勧めるものではないけれど、
ああ、こういうのって好きだなあ、いいなあ、と思わされる一品。
波長が合いそうでしたら、ぜひ!


『ふたり生徒会』(ゆずチリ・かとそん,小学館サンデーうぇぶりSSC)
https://www.shogakukan.co.jp/books/09127538

生徒会長兼書記兼会計兼庶務の清士郎くんと
生徒会副会長の水谷さん。

たったふたりだけの生徒会。
忙しかったり、そうでなかったり。
提案したり、試してみたり。

ふたりだけど、毎日楽しい。


WEBでも読めます。
https://www.sunday-webry.com/comics/futariseitokai/
ほのぼの。
WEBで読んだけど、感謝と応援を込めて、買い。


『平安系女子! 村崎さん!!』(黒野カンナ,講談社コミックス別冊フレンド)
http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063920994(試し読みあり)
これは、つい、表紙買い(やめろよ

ライバルキャラの青少菜琴(せいしょうなごん)が、早朝ジョギングで一言、
「やっぱ冬はつとめてよね!」
などと、くすりとさせられるところがちょっとクセになります。
しかし、この絵の下手さはどうしたものか。人に勧めにくい(紹介してるけど

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呉、呉だ、こら

既にあちこちで捕捉されていますが。

 クレーシーゴナクレーシー
 http://www.city.kure.lg.jp/kurechara/index.kureshi.html

しょーもないっつーか、なんつーか。ねえ?

まあ、楽しいと言えば楽しいんですけど、
(いくら払ったんだろう……)
とつい思ってしまうあたりが、我ながら情けありません。

ちなみに、このところ、
『仁義なきキリスト教史』(架神恭介,ちくま文庫)を読んだり、
『この世界の片隅に』を観たりと、
広島には何かと縁があります。

あと、クレと言えば、昔、
クレの太守に右眼をつぶされ、左手を切り落とされて、
そこから、15の次元をまたにかけた冒険をすることになったことがあってだな……
(クレ違いも甚だしい)

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