半鐘の半死半生

社会に警鐘を鳴らす…わけもなく。

帰責の価値は

国立市のマンション訴訟で思い出したのですが。

あの訴訟で市は敗けて、業者に賠償金を支払ったのですが、
業者は同額を市に寄附してくれましたので、市は実質的には負担を免れました。
めでたしめでたし。

と、思ったでしょう? しかし、この話には続きがありまして。

市が賠償金を払ったのは市長(当時)のせいだから、市は市長(当時)に求償しろという裁判が起きました。
まあ、確かに払ってはいますからねえ。
で、市が敗けまして、求償しなければならなくなりました……という状態。

参考資料は こちら

市長への損害賠償請求権の放棄が各地で話題になったことがありましたが、
ここでは、債権放棄の議決はないみたいです。(ですよね?)

当事者の市民と議会が考える話ですから、外野の出る幕はありませんけど、
強いて何かを読み取るならば、住民の中にも、
 とにかく徹底的に反対してくれ派
だけでなく
 そこまで(不法行為)しろとは言ってない派
があると思うべきということでしょうか。


さて、くだんの国分寺市、このまま敗けが確定した場合は、誰かに請求が行くこともあるのかなあ。

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パチンコ店の出店規制

「違法な図書館設置で出店阻止」…市に賠償命令
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130719-OYT1T00710.htm

 パチンコ店の出店を予定したビルの隣に国分寺市が図書館の分館を設置したため、風営法などで出店が禁じられて損失を受けたとして、静岡県のパチンコ店経営会社などが同市に損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は19日、同市側に約3億3400万円の賠償を命じる判決を言い渡した。


これはまたキツイお話ですねえ。
思い出されるのは、国立市マンション訴訟であり、あの事件の教訓は、後付け・狙い撃ちは不可、と心得ています。
不可であるところの後付け・狙い撃ちと裁判所に認定されてしまったとなると、勝負はキビシイところと思います。要経過観察、と。


ところで、何かと好かれないパチンコ店の出店ですが、その規制には、主に3つの手法が考えられます。

1つは風営法であり、これによる基準を強化するのが一番単純かつ明白です。
ただし、都道府県で強化してもらえないと、市町村ではどうしようもないという事情があります。

そこで浮上してくるのが、独自の条例で基準を強化する方法です。
風営法で50m未満禁止のところを、独自に100mにすればよいのではないか。
しかし、法律を上回る規制は原則として認められませんので、事実上選択できません。現に、敗訴事例もあり、その条例については風営法レベルへの引下げ(改正)を余儀なくされたと記憶しています。
なお、伊丹市で勝った事例もあるにはあるのですが、下級審であることもあり、現状で考えるに、上乗せ条例による規制はとりえないと思っておいたほうが無難でしょう。(いやまあ、チャレンジするのは自由ですが)

で、あとひとつは、建築基準法第68条の2による制限というのがあるので、「○○市地区計画等の区域内における建築物の制限に関する条例」のような条例を制定する方法があります。
都市計画法との連携であり、パチンコ店の出店を阻止したいのであれば、事前に、あくまで事前にですね、地区計画を策定しておきます。地権者・住民の心がひとつになれば、円満に運びます。

住民感情に沿った対応を模索するのは行政として当然ですが、一方で、法的観点から、営業の自由との折り合いをつけなければならないのもまた行政の務めでしょう。でしょうけどね、難しいんでしょうね。

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ニュース雑感(2013/7/19)

前回の更新からずいぶんと日が空いてしまいました。

このところで気になったニュースといえば、やはり、宝塚市の一件です。
職員が殴られるといったニュースは時々ありますが、火を放つとは、さすがに普通じゃありません。
自分の部署が火炎瓶を投げつけられることはないと思いますが、とりあえず、手近の消火器の場所は確認してしまいました。

さて、今日の本題はこちら。

50cc超バイク「無免許運転」…測ってみたら48cc(朝日)
http://www.asahi.com/national/update/0713/TKY201307120476.html

排気量50cc以下の原付きバイクの免許しかもっていないのに、西東京市内で50cc超のバイクを運転したとして、道路交通法違反(無免許運転)などの罪で起訴された国分寺市の男性(68)の裁判が12日、立川簡裁であり、検察側は無罪を求刑した。男性が乗っていたバイクのナンバーは50cc超のバイク用のものだったが、実際に排気量を測ってみると48ccだった。判決は19日。


ブログの更新をサボっているうちに判決も出てしまいまして、無罪になったそうです。

これはなんだろう、と不思議だったのですが、 はてなブックマーク によると、「書類チューン」なるものがあるんですね。

軽自動車税は高くなりますから脱税にはなりませんが、虚偽の申請ではあります。迷惑な話です。
既に注意を払っている自治体もありますが、未対策の自治体は、何かしてもよさそうです。

ところでこの事件、報道からは、エンジンが50cc以下であることを本人が知っていたかどうかがよくわかりません。
知っていたとすれば、確かに無免許運転ではありませんが、知らなかったとすれば、本人の主観的には無免許運転をしていたことになります。そういう場合でも罪にならないでよいのか、知りたい気はします。(刑法理論的には、しかたない?)

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どうしても、なってもらう

tihoujitiさん、kei-zuさんと研修の話がありましたが、
ワタクシが研修といえば思い出すのが、これ。

『め組の大吾』(曽田正人,小学館)より。

主人公・朝比奈大吾は新米消防士。
いろいろあって、特救(レスキュー)を志望し、試験に合格。
特救の研修に参加するも、
初日から教官は異様に厳しく、目がすわっている--?

この研修が終わって、
もし異動がかかれば、
君らもイキナリ
我々と同じ特救隊員だ。

二か月後、
この内の誰かと一緒の小隊で、
現場に出場(で)るかもしれない。
その時、まだそいつが
“研修生”のままなら…


俺達(こっち)の命にかかわる。


たった40日間しかない
この研修で、特救(われわれ)の
足を引っ張らないレベルに、
どうしても
なってもらう!!

 (字の大きさは、もとの雰囲気を再現したつもりです)

“研修生”より教官の方が必死な訓練、ということなんですが、
これはインパクトありましたねえ。

読んだ頃は、消防は厳しいな、くらいの印象だったんでしょうが、
最近になって、だんだんと、洒落にならなくなってきました。

地方分権で地域主権で少数精鋭といった環境下では、事務職員には、IT、文書作法、財務会計はもとより、民法、行政法、法制執務、等々の知識・能力が必要です。研修は受けたけど…で終わってはいけません。使わないと。使えないと。
そうでないと、

こっちの仕事にかかわる。

いささか利己的に見えるかもしれませんが、これはやはり組織の課題であって。
人材いないと困るのよ。私はもう疲れたよ

研修の講師を務めるかどうかわかりませんが、務めないにしても日常の業務において、
 (一定のレベルに)どうしてもなってもらう
という意気込みで臨まなければと思う今日この頃。(もちろんハラスメントには注意で)

至言 | コメント:0 | トラックバック:0 |

巻頭言(第6巻)

俺達は1分前の俺達よりも進化する。
1回転すればほんの少しだが前に進む、それがドリルなんだよ!


地方自治もな!

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