半鐘の半死半生

社会に警鐘を鳴らす…わけもなく。

「ザクとうふ」の哲学

『「ザクとうふ」の哲学』(鳥越淳司著・夏目孝明構成,PHP研究所)読了済。

ザクの形の豆腐というのは、とても面白いものでしたので、記憶に残っています。
ただ、それをどこの会社が出したかは、まったく覚えていませんでした。
それが、相模屋食料さんだそうで、実は業界ナンバーワンだというのは、本書で初めて知りました。

日頃、この手のビジネス本は買わないのですが、ザク豆腐だし、まあ、たまにはいってみるかということで購入。
成功した人は、成功したから成功したという見方の私ですけれど、一方で、
やはり、成功するだけの裏打ちがあって、それが、運や縁を呼び込むんだな、ということも改めて感じた次第です。

ザク豆腐については、ほんの触りだけで、本書のメインは豆腐そのものです。
特に、大量生産化についてはいろいろな困難があり、読む側としては新鮮でおもしろかったです。
店頭に並んでいる豆腐の見方が、ちょっと変わりますね。

あと、この社長さん、前職は雪印の営業だそうで、「寝てないんだよ」で有名な事件のときの対応の経験も紹介されております。これはこれでまた、いろいろと学ぶものがありました。

お勧めするほどの本かどうかは、個人差もあるので保留しますが、私としては、悪くなかったです。

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新 法令用語の常識

『新 法令用語の常識』(吉田利宏,日本評論社)

法学セミナーに連載されていたものが、加筆・修正を経て、めでたく刊行となりました。
林修三氏による『法令用語の常識』の、事実上の後継となります。

はしがきにおいて、著者は、
>新たな林修三氏が育ち新著を編むまで
と御謙遜されています。

確かに、ある意味では、そのとおりかもしれません。
いずれ、法制を究めた方が、あらためてそれらしい解説をすることはありうるでしょう。

ただですね、やわらかい語り口で、より具体的に、こと細かに内容を伝えてくれるのは、吉田氏ならではです。
新たな林氏が現れたとて、吉田氏の代わりになれるかどうか。
そういう意味では、決してつなぎではない、別格の一冊であり、実際には後継でしょう。

特に、国法での用例だけでなく、自治体法制にも触れているのは、ありがたい限りです。
(「勧告」のくだりなどは興味深い指摘です。)

法令用語の基本的なところは、どの本でも共通で変わりないようでいて、
やはり、新しい本には新しい本なりの、得るものがあります。損はないと思いますよ。

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発生主義

調定と収入、支出負担行為と支出命令の関係に着目すれば、
公会計も発生主義ではあるんだよね。複式ではないけど。

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資料の提出を求めることができる

少し前の記事になります。

 自衛官募集に個人情報 自治体71% 積極提供(東京)
 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014100690071553.html

防衛省が自衛官募集のダイレクトメール(DM)を郵送するため、住民基本台帳に記載されている適齢者の名前、生年月日、性別、住所の四情報の提供を求めたのに対し、全国の千七百四十二市町村・特別区(三月末現在)のうち、約71%に当たる千二百二十九市町村・特別区が積極的に情報提供していたことが分かった。


適齢者を抽出・閲覧664、紙媒体で適齢者情報を提供565、
住基台帳全部を閲覧501、いずれもなし12、計1742、とのことです。
各地でどのような状況なのか、気になっても調べにくかったことなので、興味深いデータです。

なお、こちらも御参照下さい。

 高校生等に対する自衛官等募集ダイレクトメール送付及び住民基本台帳情報利用に関する質問主意書
 http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a187002.htm

質問の一覧に件名があったので、掲載を待っていたのですが、思いのほかボリュームがありました。論評は、パス。

追記(11/4)
 同再質問主意書
 http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a187025.htm
追記おわり



「資料の提出を求めることができる。」とは定番の表現ですが、守秘義務との関係で、これに応答すべきかどうかは、法令によりけりとされています。罰則の有無によるなど、ある程度パターンはありますが、実務上、悩ましい問題です。

思いますに、個人情報保護法の制定時に、応答義務のあるもの・ないもので、表現を書き分けるなり、義務の有無を書き添えるなり、整理してもらえるとよかったのでしょうね。これまでの守秘義務だけでなく、個人情報の適正管理という要請も加わったわけですから、それらに照らしてどうかというのを。

とはいえ、手間のかかることですし、ないものねだりなんですけどね。たらればたられば。

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名前はまだない

前回のサツバツとしたアトモスフィアを払拭しよう、そうしよう。

 キャラクター紹介
 http://www.town.kitajima.lg.jp/docs/194.html

かわいい。私好みのデザインです。なお、名前は募集予定なのだそうです。


キャラクターといえば、インパクト系の彼(?)は御活躍中のよう。

 北海道北斗市キャラが「北斗」コラボで劇画に
 http://natalie.mu/comic/news/128916

や、やりおる…
(ところで、『藤代さん系。』(湯木のじん,マーガレットコミックス)の藤代さんのデフォルメ顔って、ちょっと似てると思わないかい? アタシだけかい?)


おまけ。

 ××ニャン  ←書くとわかっちゃうので伏字
 https://twitter.com/NEBU_KURO/status/507919446791319552


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努力

いろいろ書こうと思っていた予定が狂うなあ。これ、先に触れておきますか。

 自治体の努力反映=交付税配分を見直し-石破地方創生相
 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201410/2014101800281&g=eco

>努力したところにもっといいことがある仕組みができないか

努力と無関係に存在する需要(生保、ごみ処理、戸籍、議会、降雪、災害など)を対象とするのが、交付税というものです。

以上。

以上と言いつつ。

臨財債で補っているというのに、「努力・成果に応じて配分する枠」をとる余裕はないし、
総額が足らないにもかかわらず、「努力・成果に応じて配分する枠」に割かれるとしたら迷惑。

地方(の大半)の同意が得られるならともかく、国の考えで、補助金のように「こうしたい」というのは、ね。
地方六団体は、このような発言に対しては、その都度、もっと、声を上げるべき。

地方の財布に手を突っ込んで、その中で「がんばったね、はいどうぞ」って、……

もっとも、お気持ちは嬉しいので、交付税とは別途の、交付金・助成金は歓迎します。


追記(10/20)
後半部分で、努力→努力・成果 としました。
なお、地方の努力に関してですが、
活性化の取組を新たに算定対象とするような話であるなら、考慮するのもやぶさかではありません。それは需要額だから。
そうでなく、行革とか成果とか需要額でないものに基づこうとするなら、それは交付税の筋ではないということです。一部の団体に成功報酬を出すために全体の経費のほうを縮減するということになるならば、私には理解しがたいことです。

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地方消滅

『地方消滅』(増田寛也編著,中公新書) ちょっと前に読了済。

この件に関しては、やや醒めた感じでいたので、まあいいかなと思いつつも、
読まずにそれもないわよね、ということで読んでみました。

問題自体は、よくわかる。人口減少の類型もわかりやすかった。
やはり、数字で見せるというのは議論における基本ですね。

一方、気になる対策はというと、こちらはいまひとつに思いました。
いくつか挙げられてはいますが、アイディアの段階で、決定打には思えず。
モデル事例にしても、ゼロサム的モデルもありますし。
ま、妙案がわかっているなら苦労はないわけですが。

あと、いくつか気になったところとしては、

>総務省の「地域おこし協力隊」や農林水産省の「新・田舎で働き隊」のような、都市住民の地方移住を支援する取り組みは着実に実績を上げている。(p.57)

に対しては、最近、うまくいかなかったような話を目にしたばかりなので態度保留。
カネが切れても効果が残るかどうか、見通しはどうなんでしょうか。

また、全編通して、東京という環境は出生率を下げるという印象を受けるのですが、

>今は収入も含めて自らの将来を冷静に分析し、「大丈夫かな」と考える、現実的な感覚の人がほとんどです。(p.171)

とあるように、若年層のおかれた環境とか結婚観とかの要因が気になるところです。
これらの要因が大きく影響しているとなると、東京流失をせき止めても問題が解決しないことになります。
(だいたい、消費者マインドで育った世代が、結婚・出産を経済合理的視点で考えたら、結婚・出産したいと思うだろうか)

エビデンスに基づかない私見を申せば、結婚・出産の前提となる安定した雇用と収入のため、非正規雇用を縮減しないとと思うのですが。派遣制度の緩和してる場合じゃなくて。
数少ない正社員の余力のなさは、産休・育休への不寛容さや遠慮にもつながるのではないかと。
その点でいえば、官制ワープアもやめようよ。人くれ。

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移転しました

私が言わずともお気づきのこととは思いますが、
給与法の改正法案は、内閣官房のサイトにあります。

 第187回 臨時国会 http://www.cas.go.jp/jp/houan/187.html

総務省のサイトを見て、なかなか載らないなーと思っていた方へ。そういうわけです。

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一寸の虫にも

昨日のような話に過敏に反応してしまうのは、

要は、プライドの問題なんだよね。

チンケな自治体にだってあるのさ。

国にとっては、自治体など虫けら同然なんだろうけど
(文言ではなんと言おうと、態度が物語っている)、

だけどね、一寸の虫にも、五分の消費税。

<訂正> 八分でした。

<再訂正> ちがう、そこじゃない。

(なお、元ネタはNHK教育「むしまるQ」)


やせ我慢 の反対は デブ大暴れ

というネタに、おもしろいなーと思ったりするわけですが、

地方に(優秀な)官僚を派遣 の反対は 地方にいる公務員は[ピー]

って思ってるんでしょう? などと勘繰りたくもなる。



地方のプランを「さあ出せ、期限までに出せ」と言ったら、

人口を奪い合うタイプの事業ばかりがずらりと並んだ……

というのでは悲喜劇。せめて、そうならないことを願う。

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自治体なんてなかった

どうか誤報でありますように……

 地方創生法案:5カ年計画、来年度中に 自治体に要請へ
 http://mainichi.jp/select/news/20141015k0000m010093000c.html

自治体に策定を求める5カ年計画「総合戦略」について、石破茂地方創生担当相は来年度中を期限とすると表明。
(中略)
石破氏は答弁で「(全国の都道府県と市区町村数の計)1788通りの処方箋を示してほしい」と呼びかけ、「遅くとも2015年度中にお願いしたい」と述べた。




   \      _______
          \   r'´ ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄`、::.   ___
   l} 、::       \ヘ,___,_ ______/::.__|    .|________
   |l  \::      | |             |、:..  |[], _ .|:[ニ]:::::
   |l'-,、イ\:   | |    ∧,,,∧ .   |::..   ヘ ̄ ̄,/:::(__)::
   |l  ´ヽ,ノ:   | |   (´・ω・`)    ,l、:::     ̄ ̄::::::::::::::::
   |l    | :|    | |,r'",´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、l:::::
   |l.,\\| :|    | ,'        :::::...  ..::ll::::    そうだ
   |l    | :|    | |         :::::::... . .:::|l::::   これは夢なんだ
   |l__,,| :|    | |         ::::....  ..:::|l::::    ぼくは今、夢を見ているんだ
   |l ̄`~~| :|    | |             |l::::   目が覚めたとき、
   |l    | :|    | |             |l::::   地方公共団体はまだ国の出先機関
   |l    | :|    | |   ''"´         |l::::   起きたら職場に行って、
   |l \\[]:|    | |              |l::::   通達を読んで、涼しい午前中に
   |l   ィ'´~ヽ  | |           ``'   |l::::   準則を見ながら条例改正の起案して、
   |l-''´ヽ,/::   | |   ''"´         |l::::   夜はジョナサン・ジョースターの出てる
   |l  /::      | \,'´____..:::::::::::::::_`l__,イ::::   ジョジョの奇妙な冒険見るんだ・・



言葉にならない。対等ってなんだ、主体性ってなんだ。これが僕らの求める創生なのか。

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地財対策・2

流行りものに弱いという病。


地方の創生と、 人口減少の克服のためには、 交付税総額の確保は 要なんだ

だから~

いいじゃないのぉ



さておき、地方創生枠とやらの創設で別枠加算は廃止するというオチなんでしょうかね?
トータルでは増になってほしいものですね。

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DoS攻撃

先の、地域主権一括法に伴う例規整備や、
最近の、子ども・子育て支援新制度に伴う例規整備って、
まるで DoS攻撃 のようですよね。
法制執務態勢が脆弱な自治体は、大量さに、仕事が麻痺したんじゃないかと。
(そこに、“省令の審査”まで加わるというのは、ホントに余計)

現役の例規担当の皆様におかれましては、本当におつかれさまです(でした)。

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例規集のデータ更新

「業者から、例規集データの更新作業の伺いがきています」

「よし、ファイナルフュージョン承認!」

「了解、プログラム、ドラーーーイブ!!」

ついに我々の待ち望んだ真の例規集が誕生……などと妄想したこともあったなー

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例規集の世代交代

所用あって、各地の例規集を見て回っているのですが、
例規集の画面デザインが、世代交代したなー、というのを感じます。

初期のデザイン、具体的に言うと、
 ぎょうせい の砂壁(?)背景( 東京都 京都府 )
 第一法規 の文字メニュー( 埼玉県 兵庫県 )
は、ほとんど見なくなりました。

最近、さらに新しいデザインのものが増えているのに気付き、
また次の世代に移りつつあるのだなあ、などと思った次第です。

ま、見る分には、用事があるのは中身ですから、特にどうということはないのですけれど。

ついでに言えば、データの外部サーバ化も多くなっている模様。

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条例はどこまで・12 補足

危険ドラッグに関しては、多くの広域自治体が独自の取組をすることを表明しており、
問題が深刻であり、また、全国的なことをうかがわせる。

そうなると、あらためて、なぜ条例なのかと思う。

複数の広域自治体で立法事実も手法も概ね共通であるならば、法律でできたのではないか。
法律がやらないのが、法律論的に微妙であるからだとしたら、なぜ、皆、やろうとするのか。

これではまるで、
 法律論的に問題のない範囲は国(法律)で担当し、
 法律論的に微妙な範囲は地方(条例)で担当させる、
かのようであり、モヤモヤ感を禁じ得ない。
(ついでにいえば、このパターンは、どこかで見たことがなかったか?)

下衆の勘繰りでモニョるとは、我ながら度し難い。

…とまあ、そんなところです。


追記(10/7)

塩崎大臣閣議後記者会見概要(10/3)
http://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000060288.html

(記者)
 関連して、民主党がですね、指定薬物等と同等以上の人体への危険性のおそれがある薬物を新たに取締りの対象にするような内容の薬事法改正案を議員立法で出そうとしていますけれども、この法案に対するお考えはいかがでしょうか。

(大臣)
 そういう動きがあるのは私も承知をしておりまして、大事なことは今申し上げたように、この2か月余りで相当な効果を上げてきているこの現行法制の下での対応というものをやることが大事だというふうに思いますが、もし、そういう議論が出てくる、つまり新しい法律を出してくるということであるならば、それはみんながこういう事態を何とかしようと思っているので、そのこと自体は大変前向きでいいことだと思いますが、問題はですね、今の我々がやっていることよりも有効なものが出てくるかどうかいうことが一番大事で、有効なことが出てこないのだったらば、ますますもって今の体制をどんどん進めていって、できることがほかにもあれば何でもやるということをやっていくことは大事なので、しかし、大いに議論していったらいいんじゃないかというふうに、もし議員立法で出すならば、当然それは国会で議論されることに、きっと委員会などの現場の方々の間でまずはきっと話し合いをなさるんだろうと思うので、まだ出てきてもいないので何とも言えませんけれども、より良いものが出てくるならば大いに議論したらいいというふうに思います。


議員立法に向けた言葉ですが、改正後の現行法にそれなりの自信がおありの御様子。
これ、現行法以外という括りとしては、地方独自の取組に対しても重なってきますよね。
地方独自の取組は、いったい、どのように見られているのやら。

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絵文字

またまた、ねとらぼさん経由で。

 橋の名称にまさかのハートマーク 岡山県に「備前♡日生大橋」誕生
 http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1410/03/news090.html

時代の波を感じるねぇ……
最近の若い奴は、マツムシのことをスズムシと言うらしいし…

一瞬戸惑いましたが、慣れました。うん、慣れた。この流れは止まらないね、きっと。

以前、「栗湖」と書いて「マロン湖」と読ませる話もありましたが、行政も世俗化の波には抗えないのかなぁ。


ちなみに、条例において「♡」が使われている例については、自治体法務の備忘録さんで紹介されていたことがあります。

 条例に絵文字は使えるか
 http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20091208/p2

『法実務から見た行政法』(日本評論社)の対話コーナーでも触れられていましたね。

また、自治体法制執務雑感さんでも取り上げられていましたので併せて貼っておきます。

 条例に「絵文字」は入れられるか?
 http://d.hatena.ne.jp/hoti-ak/20091225/1261735818

いまあらためて考えるに、厳密には、「○○の日」という固有の名称の中で使われていますので、それを、引用するような格好である以上、法制執務上の問題というよりは、(命名における)公用文ルールの問題かな、という気がします。
よかった、本当に絵文字を使った条例なんてなかったんだ。


最後に、これを貼っておきます。

 「備前☆日生大橋」つながる(読売)
 http://www.yomiuri.co.jp/local/okayama/news/20141002-OYTNT50285.html

なんで星?(10/4現在、☆になってます)

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