半鐘の半死半生

社会に警鐘を鳴らす…わけもなく。

順次

自治体法務の備忘録

 新旧対照表方式の告示改正
 http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20160809

で、
>次の表により、改正前欄に掲げる規定の傍線を付した部分をこれに順次対応する改正後欄に掲げる規定の傍線を付した部分のように改める。
という柱書に対して、
>改正箇所が1つのときは、「順次」は不要
とコメントしました。

このことについて、もう少し申し添えてみたいと思います。

法制執務の思考のクセとして、正確性を高める、精度を上げる、というのがあると思います。

うまい例えがぱっと出てきませんが、対象が個人だけでなく団体もありうる場合に、「氏名」のところを「氏名又は名称」としたり、「者」をあえて「もの」としたり。対象が単数か複数かで、「その」を「それらの」にしたり。
あるいはまた、「路上喫煙」について、単に喫煙だけとせず、「又は火のついたたばこを所持する」と加えてみたり。
一般的な文章であれば、常識的に、あるいは補って解釈できるものも、つっこまれるところのないようにギリギリと書くわけです。
(その副作用で、規定が長くなったり、くどくなったりもするわけですが)

国の新旧対照表方式での「順次」にも、そうした、精度のため、というものを感じます。複数の箇所の対応関係について、「順次」がないと、どれとどれが、という説明に欠けてしまうのではないか。「順次」によってその説明としてしているのではないか。
私がそう感じるのは、過去の この 経験も手伝っていますが、そうしたものを抜きにしても、比べれば、「順次」があったほうがいいな、と思います。

精度を上げるための言葉の付け加えならば、箇所が複数でなければ、その必要はなくなる。
そんな考え方からの、不要説でした。


追記(8/16)
……などと書いていたら、既に(というか、やはり)「順次」なしのがありました。8/12の官報です。

警察法第十二条の四第一項に規定する専門委員に関する規則の一部を改正する規則(国家公安委二〇)
http://kanpou.npb.go.jp/20160812/20160812h06836/20160812h068360003f.html

>次の表により、改正前欄に掲げる規定の傍線を付した部分をこれに対応する改正後欄に掲げる規定の傍線を付した部分のように改め、改正後欄に掲げるその標記部分に二重傍線を付した号を加える。

ときに、この二重傍線での「号を加える」だと、号の数字しか加わらないように読めてしまわないかなあ(際限がない

一言L | コメント:0 | トラックバック:0 |
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