半鐘の半死半生

社会に警鐘を鳴らす…わけもなく。

re:省令に新旧対照表形式・2

官報! 官報開けて!

使用済燃料の再処理の事業に関する規則等の一部を改正する規則(原子力規制委一〇)
http://kanpou.npb.go.jp/20160921/20160921g00208/20160921g002080001f.html

はじめは、何が起きているのかわかりませんでした。

わかってくると、これは…… 技巧に走り過ぎ、という感があります。

プチ解説をすると、複数の法令の一括改正では、1条で1法令を改正するというのを何条か束ねるわけですが、改正内容が全く同じ場合には、1条で複数の法令を改正するという手法があります。

地方自治法の一部を改正する法律(平成18年法律第53号)(抄)
   附 則
 (統計法等の一部改正)
第十七条 次に掲げる法律の規定中「吏員」を「職員」に改める。
 一 統計法(昭和二十二年法律第十八号)第十条第四項
 二 会計法(昭和二十二年法律第三十五号)第四十八条第一項
  …
 十三 中央省庁等改革関係法施行法(平成十一年法律第百六十号)第千三百二十一条第一号及び第三号
 十四 児童虐待の防止等に関する法律(平成十二年法律第八十二号)第九条第二項

この手法を応用して、新旧対照表方式における改正操作部分を集約した(共通化した)、ということかと思われます。

発想としてはアリなんでしょうけど、改め文における「の一部を次のように改正する。」という字句が共通であればこれを集約してよいかというと、そうではないように、改正操作部分は、集約する対象としてはいけないように思えます。また、新旧対照表方式を選択した以上は、多少の冗長さは甘受すべきとも思います(いまさら冗長さ回避にこだわらない)。

ともあれ、国による新旧対照表方式が進化の途上にあることをうかがわせる新たな一例でした。これが、手法として、定着するのか、消えていくのか、どうなっていくのでしょうか。

追記(9/23)
集約する対象としてはいけないように思えます、と書きましたが、よくよく考えれば、例示したものは、まさに集約しているわけですから、集約自体はいけないとはいえない。

とすると、ここでの違和感の正体はというと、
1 改正内容が異なるのに集約してよいか
2 集約を別条にしてよいか
あたりから来るのでしょう。あらためて考えますに。

特に、2点目に関しては、これだと「条文の操作」じゃなくて「ルールの説明」だよなー、というのがあります。
もっとも、逆に、ルール説明を分離するというのは革新的な発明ととらえるべきなのかもしれません。読みやすいし。
ついつい守旧的に考えてしまいがちですが、もっと自由に発想していいのかなあ。

一言L | コメント:2 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

こちらのプチ解説で予習した上で件の官報(リンク先)を読みましたので、すんなり理解できましたが。。なるほど、衝撃的です。
そうかー、一括改正は、こうすればよかったのかー(棒)

ちなみに、クレープ…、良いですよ。
新海作品は、切なさで窒息してしまいそうで、パスしていたのですが、今こそ見てみようと思います。
2016-09-22 Thu 22:15 | URL | nao [ 編集]
一括改正  技巧に走らず、普通でいいと思いますけどね。

クレープ…  そうですか、いいですか。とあっては、入手に難儀しそうですが、がんばろう。

新海作品  自分にはハズレかもなー、くらいの構えで、ドゾ。
2016-09-23 Fri 23:59 | URL | 半鐘 [ 編集]

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