半鐘の半死半生

社会に警鐘を鳴らす…わけもなく。

配当(あるいは、予算と現金のお話)・2

自治体の歳出は、支出負担行為と支出命令の2段階で行います。
同様に、歳入は、調定と収入の2段階で行います。

支出負担行為は、債務の把握で、支出命令は、債務の履行。
調定は、債権の把握で、収入は、債権の履行。

端的に言えば、権利・義務の把握と、その履行とを、分けているわけです。

分けないと?
収入・支出の動きは、単なる現金の動きになります。おこづかい帳ですね。しかし、それだと、現金の残高の範囲でしか支出できませんし、この先いくら使えるかもわかりません。

予算は、1年分の歳入歳出を見込んで、歳入歳出同額で組み立てられていますが、予算は見積もりであって、その年度に本当に使えるかどうかは、確認が必要です。
その確認はどのようにするか、といえば、現金の残高で、ではできません。収入の当てがあるかどうかで、とらえる必要があります。

予算執行には、「配当」という工程があります。支出負担行為をいくらまでしていい、という指示をするものです。
その根拠となるのは調定で、調定が(少なくともその見込みが)なければ、契約されては困ります。
見方を変えると、現金がなくても、権利があるなら、いずれ入金されるはずなので、債務を負っていい、という理屈です。

一方で、支出負担行為の側は、その累計を考える必要があります。
現金があっても、未払の債務があっては、むやみに債務は負えませんからね。

というわけで、この辺をコントロールするには、権利・義務の発生レベルでとらえる必要があるわけです。
だから、支出負担行為と調定を、支出命令と収入とは区別して行っておく。
予算の執行は、実は、ミクロでは発生主義なのです。
(出納整理期間を設けて年度内の完遂を原則としているため、また、それを前提とした書類のため、そうとわかりにくいだけ)

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