半鐘の半死半生

社会に警鐘を鳴らす…わけもなく。

公文書非開示処分取消等請求事件

視察調査費使途は「非公開」 最高裁、区民が逆転敗訴

 東京都品川区議会公明党の視察調査をめぐり、その使途について監査委員に報告された文書が、区情報公開条例規定の「非公開文書」に当たるかどうかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷は17日、文書の開示を命じた二審判決を破棄、区民側の請求を退けた。。区民側の逆転敗訴が確定した。
 「公にすれば事業の遂行に支障を及ぼすもの」を非公開文書にできるとの規定に該当すると判断されたもので、地方自治体の監査をめぐる情報公開の在り方に影響を与えそうだ。
 涌井紀夫裁判長は判決理由で「回答内容が公開対象になれば、議員らが監査委員に回答することに慎重になることも想定される」と指摘した。


判決文もあがっています(こちら)。“慎重になる”、のくだりは次のとおり。

 (略)区議会の議員等がその具体的な目的や内容等を監査委員に任意に回答する場合,監査委員限りで当該情報が活用されるものと信頼し,監査委員においてもそのような保障の下にこれを入手するものと考えられる。仮に,そのような保障がなく,政務調査活動に関し具体的に回答したところが情報公開の対象となり得るとすれば,区議会の議員等において,監査委員にその回答をすることに慎重になり,あるいは協力を一律に控えるなどの対応をすることも想定されるところである。そのような事態になれば,同種の住民監査請求がされた場合,正確な事実の把握が困難になるとともに,違法又は不当な行為の発見も困難になり,議員等の任意の協力の下に上記情報を入手して監査を実施した場合と比較して,監査事務の適正な遂行に支障を及ぼすおそれがあることは明らかである。
 したがって,本件文書に記録された情報は,本件条例8条6号ア所定の非公開情報に当たると解するのが相当である。


平たく言えば、「『あなたに資料渡したら公開されちゃうっていうんなら、もう渡さないわよ』となったら元も子もない」、ということでしょう。入手ルートが断たれることの方が大きい問題という判断に、私も同意。



余談になりますが。

よって,裁判官全員一致の意見で,主文のとおり判決する。
(裁判長裁判官 涌井紀夫 裁判官 甲斐中辰夫 裁判官 宮川光治 裁判官 櫻井龍子 裁判官 金築誠志)


最高裁の涌井判事が死去

 最高裁の涌井紀夫(わくい・のりお)判事が17日午後1時13分、肺がんのため、入院先の東京都内の病院で死去した。67歳。
 (略)体調を崩して11月末から入院し、法廷を欠席していた。


17日… 御冥福をお祈りします。

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