お見込みのとおり2010-01-14 Thu 行政実例には、「お見込みのとおり」という回答があります。 木で鼻をくくったような、なんか嫌な表現だなと思っていましたが、少し前から、考え方が変わってきました。 何かを尋ねる場合、「手ぶら」で質問しますか? 疑問を、ただ単に、「どうでしょう?」と問うかということです。 わからないんだから、そう聞くのは当然だろう、という見方はあるでしょう。 しかし、です。 疑問に対しては、自ら、論点を抽出し、一応の解釈をし、その当否を問うというのが望ましい。 力及ばずとも、そういう努力はしてみるべきじゃないか。 最近は、そう思っています。 してみると、その一連がすべて正しいからこそ、「お見込みのとおり」の一言で片付くわけで、ならばこれは、自分の見立てが正しいことの証左ということになります。(ここで、「質問の趣旨が判然としませんが…」と返されるようでは、質問自体をきちんとできていないということ。) ああ、そうなのか。 答え方が手抜きなわけではなく、質問がきちんとできているということなのか。 そう感じてからは、「お見込みのとおり」も、なんとなく様式美のように思えてきました。 (いや、答える側が実際どうなのかは、知りませんけどね。) 蛇足を申せば、これは、自分の職場でも同じ。(上司に対する伺いにおいても共通します。) 手ぶらでくるな、と。 答えをもらいに来ないでください。“答え合わせ”に来てください。 もらった答えだけでやっていては、何ひとつ、あなたの身につきません。 そんなふうに思っていますが、態度に透けて表れるので、私の印象はよろしくないだろうな、きっと。 |
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