一部改正における表の細分の特定2010-10-11 Mon わからなくて難儀したものシリーズ。 別表といえば、通常、ひとつの表なのですが、中には、別表の中に複数の表がある場合があります。 このような場合、別表の中の表を改めようとするとき、改め文においてどのような特定のしかたをすればよいか悩みます。横着して「別表中…」としてもいいのですが、きちんとした書き方はあるのでしょうか。 【例1】 一般職の職員の給与に関する法律 に、
という表があります。これに対して、 一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律(平一九・一一・三〇法律第百十八号) では、
と特定しています。表の細分を掲げて「別表○+△の表」と書き、名前はあっても掲げない、ということのようです。 ちなみに、同じ表の改正をするときは、通常「、同表…」と続けますが、この例では、備考の改正に見られるように、同表といわず細分を再掲しています。これは、同表というと、別表第一全体との区別がつかないからなのでしょう。 【例2】 地方自治法 に、
という表がありました*1。これに対して、 地方自治法の一部を改正する法律(平九・六・四法律第六十七号) では、
と特定しています。やはり、表の細分のみを掲げて「別表○+□+△の表」と書かれているのがわかります。 なお、これらの例では「別表○□△の表」のように続けて書かれていますが、横書きであって表の細分が数字である場合だと、読みにくい状態になります。ローカルルールとしては、区切りに「の」を入れて、「別表第6の1の(1)の表中…」というような書き方もあろうかと思います。 *1 別表第六がこの形になったのは、地方公共団体の事務に係る国の関与等の整理、合理化等に関する法律(昭和六〇・七・一二法律第九十号)(附則第十七条)によります。 |
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