半鐘の半死半生

社会に警鐘を鳴らす…わけもなく。

ニュース雑感(2011/6/9)

その1

「家計苦しい」給与カットやめます 備前市長(山陽新聞)
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2011060321161182/

 行革の一環で、自らの給与を30%カットしていた備前市の西岡憲康市長が3日、7月分から元の額に戻すことを明らかにした。現在2期目。給与削減の継続を公約に掲げていたものの、“家計が苦しい”というのが理由。


母の治療費必要…市長が自らの給与削減見合わせ(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110603-OYT1T01143.htm

 岡山県備前市の西岡憲康市長(70)は3日、選挙公約に掲げ、2005年の初当選時から続けていた給与の30%カットを、見合わせる意向を明らかにした。
 3年前に入院した母親(102)の治療費が毎月20万円程度必要なことが大きな理由としており、西岡市長は「我が家も財政的に厳しく、やむを得ない。事情を説明すれば、市民は理解してくれると思う」と、苦しい胸の内を明かした。


それは大変ですね、仕方ないですね、という評価。
公約の重みはどうする、という評価。
労働の対価、ないし職責の対価は、個人的な事情と無関係であるべきという評価。

さあ、ボクらの「正義」はどれにしよう。

なお、条例改正ゆえ公選法違反にならないというのが定説化しつつありますが、このように意思に依拠するのであれば、給与返上とは、実質的に寄附であったと評価したくなります。職責の対価として適正か、とか、何らかの責任をとっての措置、という理路ではないのでしょう?
(このなお書は、個人に対する批判ではなく、学術的な興味を述べています。念のため。)


その2

助けたい一心、医師指示なき救命士行為を懲戒(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110602-OYT1T00248.htm

 茨城県石岡市消防本部は、勤務時間外に医師の指示を受けずに救命処置をしたとして石岡消防署に所属する救急救命士の男性消防司令(54)を5月31日付で停職6か月の懲戒処分、監督責任を問い鈴木徳松消防長、同署長ら5人を訓告処分とした。男性は同日、依願退職した。
(略)男性は東日本大震災を受け、「万が一、必要になるかもしれない」と救命備品を消防署から持ち出し、私用車に積んでいた。同本部では、業務外の救命行為が関係法規に抵触する可能性があると判断し、処分を決めた。


何紙か取り上げていますので、見比べてみてください。

人命救助は何よりも大切じゃないか、という評価。
救命のプロだからこそ法を守るべきという評価。

さあ、ボクらの「正義」はどれにしよう。


ここから、ポピュリズムとか民主主義とかの話を続けてもいいのだろうけど、政治の結果に従うのが役人の本分、でしょうからやめておきます。

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この記事のコメント

その2について。
お医者さんのブログ(http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20110602)では、ご本人が行ったという救命措置について医療処置として不適切で、静脈確保だけして酸素吸入もモニター(心電図?)もつけてないとか、覚えた技量を使いたかっただけだろう、という酷評コメントが多いです。
2011-06-10 Fri 10:21 | URL | g@yyt [ 編集]
…ということで御覧のみなさまも参考になさってください。

白状すると、本文に掲げた評価の後段の方は、まさにあそこを読んでの私なりのまとめ、のようなものでした。
いずれにしろ、いろいろな知見(特に専門家の)に触れないと、より妥当な結論には近づけない、と思うところです。
2011-06-11 Sat 13:50 | URL | 半鐘 [ 編集]

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