半鐘の半死半生

社会に警鐘を鳴らす…わけもなく。

映画/とある飛空士への追憶

見ました。

原作既読なので、映画単体としての出来がどうだかは判じかねるのですが、たぶん、いい出来なんじゃないでしょうか。
もともとのストーリーからして悪くないんだし、絵はキレイだし。空戦シーンも上々。
「あの映画どう?」って聞かれたら、「絶対見て!」とはいわないけど、「いいと思う」とはいえる。そんなカンジでした。










壁]_・)チラッ



(以下、もう少し正直な感想です。ネタバレは控えたつもりですが、万全を期したい方は退避を。)



上映時間99分。あっという間でした。
だが言いたい。これは短い。あと30分、せめて15分でも長く、尺が欲しかった。
もっとね、二人が過ごした時間を、だらだらと描くべきだったと思うんです。

ストーリーは、うまくまとまった…というか「消化」したけど、主人公2人の感情が、軽く見られるんじゃないかと心配です。
島でのファナの言動にしたって、一時の気の迷いくらいに見えやしないかと。
そうじゃないんですよ、重いんですよ。
主人公2人には、それぞれ置かれている立場・抱えてきたものがあって、そういう重たいものを引きずりつつ、なお出た言葉なわけで、二人とも、それぞれに、胸元をかきむしって身悶えするような気持ちでの対峙なんですよ、本当は。あうあう。
空のなかでは身分なんか関係ない、という言葉は、ひとえにシャルルだけの想いではなく、実はファナにとっても共通する想いだということを、なぜもっと強調しない!?

かといって、原作ブレーカーでは、ないと思います。
雰囲気は、まあ伝えてますし、改変も許容範囲ではないかしら。(昔話→歌とかね。)
ストーリーの序盤と終盤での、ファナの違いなんかもね、ちゃんと出してますし。
(ヨソのブログで、“前半と後半で別人、不思議”なんて感想も見ましたが、それこそ制作側の狙いじゃないかしら。理由に気づいた人が、したり顔するところでしょう。)
声優さんも、イメージは悪くなかったです。サンドイッチマン・富澤さんは、どうなるかと思ったけど、意外や当たりかも。

さて、原作を読んだ際には、

>現在、映画化が進行中のようですが、原作の緊張感やじれったさを見事に再現できたなら、神アニメって呼ぶ!

と書きましたが、残念ながら神の域にはなりませんでした。
この話の魅力は、二人が飲みこんだ言葉にあるんじゃないかと思いますが、見えようのない飲みこんだ言葉をどう見せるか。制作陣の力の見せどころなわけですが、ストーリーの消化に追われたか、そういうじれったさ・溜めは、足りなかったかなと思います。で、冒頭の尺の話になるわけですよ。2人の距離が徐々に変わっていくところをもっと見せてくれないと。(ディレクターズカット版で出せや、ゴルァ)

あと、原作既読組としては、原作322ページの出来が心配でした。
ここで、ビシッと、空気が変わるか。人が変わるか。
声優さんの演技力も問われる難しいところですけど、ここさえ決まったら、ほかの何がダメでもこの作品は成功! と評価しちゃうポイントでしたが、当方のそんな思い入れなど関係なく、シーンは進行するのでした。
(私だけの高望みかもしれませんが、誰か同意してくださる方がいたら嬉しいな)

やや辛口になってしまいましたけど、原作の魅力が十分に反映されていないだけで、それでもなお映画自体は悪くないと思いますので、念のため。(どんな評価だ)

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