半鐘の半死半生

社会に警鐘を鳴らす…わけもなく。

たならば

これを知ってるとちょっとだけいばれる表現(嘘です

「(し)たならば」

仮定の表現なんですが、ことの性質上、規定を適用し得ないものに、その規定を適用したいときの言い回しです。
規定を借りる表現としては、適用・準用・例による、がありますが、それが適当でない場合です。

印紙税法
附則 (平成二二年三月三一日法律第六号)抄
 (施行期日)
第一条 この法律は、平成二十二年四月一日から施行する。ただし、次の各号に掲げる規定は、当該各号に定める日から施行する。
 (印紙税法の一部改正に伴う経過措置)
第四十条
2 施行日から平成二十三年三月三十一日までの間に作成される新印紙税法別表第一第十号に掲げる保険証券であって施行日の前日に作成されたとしたならば旧印紙税法別表第一第十号に掲げる保険証券に該当しないこととなるものについては、新印紙税法別表第一第十号の規定は、適用しない。

施行日以後に作成したものは、施行前に作成したものではありえません。従って、みなして適用するわけにはいかないし、改正前の規定も適用し得ないのですが、そこをなんとか規定を当てはめたいという二律背反を、仮定を入れることでうまいことクリアしています。簡潔な言い回しなのがスマートです。

以下の例も同様です。

地方公務員等共済組合法
 (傷病手当金)
第六十八条
3 一年以上組合員であつた者が退職した際に傷病手当金を受けている場合には、その者が退職しなかつたとしたならば前項の規定により受けることができる期間、継続してこれを支給する。ただし、その者が他の組合の組合員の資格を取得したときは、この限りでない。


公益的法人等への職員の派遣等に関する条例
 (法第10条第1項に規定するその他条例で定める場合)
第13条 法第10条第1項に規定するその他条例で定める場合は、退職派遣者が特定法人の業務に従事すべき期間に、刑法(明治40年法律第45号)その他の法令の規定に違反した場合であって、当該退職派遣者が引き続き職員として在職したものとみなしたならば、地方公務員法第29条の規定による懲戒免職の処分を行うことが適当と認められるときとする。


○○市介護保険条例
 (保険料率)
第4条 平成24年度から平成26年度までの各年度における保険料率は、次の各号に掲げる第1号被保険者(介護保険法(平成9年法律第123号。以下「法」という。)第9条第1号に規定する第1号被保険者をいう。以下同じ。)の区分に応じ、それぞれ当該各号に定める額とする。
(5) 次のいずれかに該当する者 7万3,093円
ア 合計所得金額(地方税法(昭和25年法律第226号)第292条第1項第13号に規定する合計所得金額をいう。以下同じ。)が125万円以下であり、かつ、前各号のいずれにも該当しない者
イ 要保護者(生活保護法(昭和25年法律第144号)第6条第2項に規定する要保護者をいう。以下この条において同じ。)であって、その者が課される保険料額(法第129条第2項に規定する保険料額をいう。以下同じ。)についてこの号の区分による額を適用されたならば保護(生活保護法第2条に規定する保護をいう。以下この条において同じ。)を必要としない状態となるもの(令第39条第1項第1号イ((1)に係る部分を除く。)、次号イ、第7号イ、第8号イ、第9号イ又は第10号イに該当する者を除く。)


そのほか、「たならば」で用例を検索して、使いどころを実感してください。ちょっと説明が難しいので。

もっとも、いつ使うのか(機会があるのか)、ってものでもありますけどね。
役に立つか立たないかは わからない。

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