半鐘の半死半生

社会に警鐘を鳴らす…わけもなく。

ようこそ、古城ホテルへ

『ようこそ、古城ホテルへ』(紅玉いづき,角川つばさ文庫)

その古城ホテルは湖のほとりに佇んでいる。人でないものさえ泊まるという、不思議なホテル、マルグリット。そこに集められた四人の少女たちは、こう、言い渡された。「このホテルの女主人になる気はないか」魔山を追放された魔女、ピィ。所属を捨てた美貌の軍人、ジゼット。とある稼業から足を洗った、フェノン。そして亡国の姫君、リ・ルゥ。これは、少女たちと、不思議なホテルの、優しく切ない物語。


紅玉さんじゃないですかー、ということで作者買いです。
といっても『ミミズクと夜の王』しか読んでないのですが、あの本の作者ならと、期待してしまいます。

第1巻は、シリーズものということもあってか、主人公たちの顔見せ的で、少しバタバタとした感じがしましたが、第2巻からは、十分なおもしろさ。
児童書ですから、そこそこ簡潔な描写ですが、それがかえって、主人公たちの心情に比重が置かれることになり、いい具合になっているように思います。
評価の割れる作者さんのようですが、私は好きな作風だなあ。

 あの作品は泣きそうになった。読んだ人の「泣きました」というフリがなければたぶん泣いていた。


以下、もうちょっと感想。ネタバレ嫌う人は退避を。


よろしい?


先日、第4巻(ここがあなたの帰る国)が出たばかりですが、
しりあがりによくなってると思います、このシリーズ。
読者の側が、彼女らの絆が強くなっているのを知っている分、
感情移入しやすくなっているのではないでしょうか。シリーズものの強みですね。
今回の話は、第2巻と似ているといえば似ていますが、ピィがやむなくそうしたのと違い、姫さまははっきり自分の意志で行動しているわけで、そこが、ほかのメンバーも考えあぐねてしまったところなんでしょう。
そうした中での、(166~)168ページは、ホロッときた。で、わかった。
この4人は、みんながミミズクで、みんながフクロウなんですね。
他の作品を引き合いにするのを控えるなら、「紅玉節」とでも呼びましょうか。
やっぱり、この人の話はいいなあと思う。


主人公たちを一巡したので、次巻が続くかどうかわかりませんが、もう少し、読んでみたいかな。

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