半鐘の半死半生

社会に警鐘を鳴らす…わけもなく。

条文内の事項(要素)の順序

条文内で掲げる事項(要素)の順序は、主たるものから順というのが相場です。

とはいえ、法令からの委任事項を定める条文では、条文内の事項(要素)の順序は、委任元の条文での順序に合わせるのが原則です。見出しも、当然にその順になります。

財務省設置法
 (財務局)
第十三条
3 財務局の名称、位置、管轄区域及び内部組織は、政令で定める。


財務省組織令
 (財務局の名称、位置及び管轄区域)
第八十条 財務局の名称、位置及び管轄区域は、次のとおりとする。
 |名称|位置|管轄区域|


公の施設の設置及び管理条例においても、名称>位置という順序が一般的ですが、この順序に慣れていると、ちょっとした罠が待っています。

地方自治法
第百五十五条
② 支庁若しくは地方事務所又は支所若しくは出張所の位置、名称及び所管区域は、条例でこれを定めなければならない。

位置が先です。
しかし、結構な数の自治体が、名称>位置>所管区域 としています。

支所設置条例
 (設置)
第1条 地方自治法(昭和22年法律第67号)第155条第1項の規定に基づき、市長の権限に属する事務を分掌させるため、支所を設置する。
 (名称、位置及び所管区域)
第2条 支所の名称、位置及び所管区域は、別表のとおりとする。
別表
 |名称|位置|所管区域|

まあ、事項(要素)に漏れがなければ、誤りとも言い切れないところです。
ただ、いずれにしろ、見出し、条文、表の三点で順序は一致させなければなりません。(まれに不幸な例もあるようですが)

さて、この並び、自治法だけではありません。

消防組織法
 (消防本部及び消防署)
第十条  消防本部及び消防署の設置、位置及び名称並びに消防署の管轄区域は、条例で定める。

消防本部及び消防署の設置等に関する条例では、支所・出張所条例と異なり、第1条で(趣旨)として消防組織法からの委任事項を再掲していることが多いのですが、その結果、名称>位置パターンでは、第1条と齟齬が生じてしまいます。

消防本部及び消防署の設置等に関する条例
 (趣旨)
第1条 この条例は、消防組織法(昭和22年法律第226号)第10条第1項の規定に基づき、消防本部及び消防署の設置、位置及び名称並びに消防署の管轄区域について必要な事項を定めるものとする。
 (消防署の名称、位置及び管轄区域)
第4条 消防署の名称、位置及び管轄区域は、次のとおりとする。
 |名称|位置|所管区域|

罪つくりな条文(法律)だなあ。
もっとも、これがムズムズして気持ち悪い人間なんてのは、ほんのわずかなわけで、世間的には理解されないようなお話なんでしょうね。(現役の例規担当の方はムズムズしてよね?)

ちなみに、警察署。

警察法
 (警察署等)
第五十三条
4 警察署の名称、位置及び管轄区域は、政令で定める基準に従い、条例で定める。

名称が先かーい!

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