半鐘の半死半生

社会に警鐘を鳴らす…わけもなく。

地方消滅

『地方消滅』(増田寛也編著,中公新書) ちょっと前に読了済。

この件に関しては、やや醒めた感じでいたので、まあいいかなと思いつつも、
読まずにそれもないわよね、ということで読んでみました。

問題自体は、よくわかる。人口減少の類型もわかりやすかった。
やはり、数字で見せるというのは議論における基本ですね。

一方、気になる対策はというと、こちらはいまひとつに思いました。
いくつか挙げられてはいますが、アイディアの段階で、決定打には思えず。
モデル事例にしても、ゼロサム的モデルもありますし。
ま、妙案がわかっているなら苦労はないわけですが。

あと、いくつか気になったところとしては、

>総務省の「地域おこし協力隊」や農林水産省の「新・田舎で働き隊」のような、都市住民の地方移住を支援する取り組みは着実に実績を上げている。(p.57)

に対しては、最近、うまくいかなかったような話を目にしたばかりなので態度保留。
カネが切れても効果が残るかどうか、見通しはどうなんでしょうか。

また、全編通して、東京という環境は出生率を下げるという印象を受けるのですが、

>今は収入も含めて自らの将来を冷静に分析し、「大丈夫かな」と考える、現実的な感覚の人がほとんどです。(p.171)

とあるように、若年層のおかれた環境とか結婚観とかの要因が気になるところです。
これらの要因が大きく影響しているとなると、東京流失をせき止めても問題が解決しないことになります。
(だいたい、消費者マインドで育った世代が、結婚・出産を経済合理的視点で考えたら、結婚・出産したいと思うだろうか)

エビデンスに基づかない私見を申せば、結婚・出産の前提となる安定した雇用と収入のため、非正規雇用を縮減しないとと思うのですが。派遣制度の緩和してる場合じゃなくて。
数少ない正社員の余力のなさは、産休・育休への不寛容さや遠慮にもつながるのではないかと。
その点でいえば、官制ワープアもやめようよ。人くれ。

付言B | コメント:0 | トラックバック:0 |
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