半鐘の半死半生

社会に警鐘を鳴らす…わけもなく。

立法府のしごと

書きどきを逸していた内容ですが、当時に戻ったつもりで書くことにします。


後期高齢者医療制度について、廃止法案が出たという。
ある制度を改正前の制度に戻すというのは、どのような案文になるだろうか。
自分ならどうするか、法制執務的な興味から考えてみた。

基本的に、「A」を「B」に改める、としたものを、「B」を「A」に改める、と戻していけばよいだろう。
通常は、改正後の条文の姿を考えるのが難しいのだが、この場合は改正前の条文を再現するわけだから、既に答えがあるようなものだ。量は多いが、丹念にやればいい。
難しいのは、経過措置をどのように書くかだが、これは、逃げるようだが政令に委任するという手がある。

さて、答えを見に行きました。
後期高齢者医療制度の廃止等及び医療に係る高齢者の負担の軽減等のために緊急に講ずべき措置に関する法律案



まあご覧いただきたい。



見ました?



これが、立法府のしごとだと?
法律を変えるのは立法府の権能じゃないか。
法案の実体を持たないとは、思いもしなかった。
これが法案と報道されることすら、間違いだ。
これを上程することが、自らの権威に泥を塗る行為だと、わからないのか?

私は深く絶望する。
また、これを阻止し得なかった参院職員の無念を偲ぶ。



このエントリに政治的な意図はありません。
法令という大河の下流から、立法府の職責に対する違背を嘆いているだけです。

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