半鐘の半死半生

社会に警鐘を鳴らす…わけもなく。

地方消滅の罠

『地方消滅の罠』(山下祐介,ちくま新書)
地方消滅に関しては、反対側の本も読んでおく必要があろうと思い、買ってみました。

冗長である。これは本で、講演のしゃべりではないのだから、論理性を高めた文章で読みたいものである。なぜそうなのか、どうしてそうなるのか、を飛ばして持論を聞かされても、得心がいかない。
著者本人の中には、いいものがありそうな気もしなくもないのだが、いかんせん、よく伝わってこない。
陰謀論的観測に至ってはマジ勘弁である。萎える。序盤でそうなると、中盤以降は共感して読むことができなくなってしまった。

『地方消滅』で私が感じた問題点は、出生数が少ないことと、地域々々において若年層が薄いことである。
その解決へのアプローチは、百家争鳴であろう。『地方消滅』で提示されたものも、そのひとつにすぎず、その評価については、私自身、態度は保留である。
本書が『地方消滅』に反論しようというなら、1)人口減少社会でもやっていけるやり方、や、2)別のアプローチが有効である、とすべきであったろう。そうでなければ反論にならない。

しかるに、本書では、ふるさと回帰の動きを挙げ、『地方消滅』ではそれを無視(過小評価)しているというようだが、本書も、それが対策として十分な量と層(若者層)になっているかに触れない。ふるさと回帰の動きが「ある」のは事実だが、あることと、解決策のレベルにまでなっていることとは、別であろう。

また、「あるアイディア」を挙げて、理想を説くが、私にはついていける理想ではないし、情勢を変えるほど追従者を呼べるものとも思われない。リアリティが感じられないのである。

繰り返すが、いいものがありそうな気もしなくもない。私に汲み上げる力が足りないのかもしれない。
しかし、このとおり、ですます調になれない気分なのであった。


追記(2/9)
(自分には)よくなかった、という感想を書いてもつまらない。消そうかと思うが、しかし書いた以上はもったいない気持ちもあり、迷っておる。これ、需要あります?
(「拍手」がいくつかつくようなら残します(無理にしなくていいですからね))

追記(2/12)
拍手ありがとうございました。恐縮です。記事は残します。

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