「税務判例」を読もう!2015-02-22 Sun 『「税務判例」を読もう! 判決文から身につくプロの法律文章読解力』(木山 泰嗣,ぎょうせい)を読んでみました。 判決文は、いろいろ読むうちにそこそこ慣れてきましたが、そういえば、「判決文の読み方についての本」は読んだことがなかったなー、ということで手を出した次第です。 判決文を部分々々に分けて、順次解説していくというスタイルで、基礎的なところから説明されていて、わかりやすいと思います。 また、法的三段論法や、判決の射程といったことの説明もされてあります。判決文中の当事者の主張を裁判所の判断と読み違えないように、との注意も身に覚えがあるなあ。 強いて難を言えば、判決文の全文での見本は載っていないため、本書のみではイメージがつかみにくいかもしれません。何かの判決文を前にして、本書を片手に読み解いていく、そんな使い方が合いそうです。 税務判例ということですので、取り上げられている判決は税(国税)ばかりです。学ぶのに、別に税である必要はなかったのですが、読み終わってみると、規範と当てはめという思考をするには、憲法判例を題材とするよりむしろ向いている気もしています。 初心者には、割といい本なのではないでしょうか。 |
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