半鐘の半死半生

社会に警鐘を鳴らす…わけもなく。

統計の息遣いを感じていれば、事前に気配があったはずだ

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インフルワクチン:乳児・中学生に予防効果なし 慶応大など、4727人調査

記事内のグラフの注「患者数が少なく検証できず」が、見出しでは「予防効果なし」に化けるとあっては、そりゃあ、コメントも大賑わいさ。まるで話が違いますからね。

ただ、気になるのは、原文と思しきこちらの記述。
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0136539

Abstractにおいて、
Influenza vaccine was not effective against either influenza A or influenza B in infants 6 to 11 months of age.
と書かれています。

直訳すれば、「効果的ではなかった」であり、記事と大意において相違ありません。
そうすると、記者が「やらかした」とは言い切れない?

とはいえ、日本語の記事としては、統計解釈の常識に照らしておかしな表現なわけで、
ならば、記者ないし記事のチェック者は、
発表者の意図を確認の上、統計解釈的に妥当な表現に修正すべきだったのでしょう。
(確認してなおこの結果という可能性も残りますが)

おかしな見出し・記事が批判されるのは、結果責任として当然で、
おかしな見出し・記事の回避可能性を逃したことも、批判されて仕方ありませんが、
原文を見てしまうと、
「何の留保もなく記者の知性を叩く」のは、いささか危ういように思いました。
自戒を込めて。
(なお、避け得たはずだ、ということには異論はありません。)

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